いやぁ、毎日冷えますね。
寒さは免疫力やら集中力やらを高めてくれるみたいなのでしばらく暖房を遠ざけた生活を送っていましたが、ついに負けて実家から長年連れ添った相棒を召喚しました。
おそらく中学生の頃からの付き合いになるヒーター君です。
燃料を燃やした際に放つ特有の匂いにノスタルジーを感じたところである興味深い研究をメモしておきます。
アメリカ金融業会最王手であるキャピタルワンがクレイトン大学のブラッドクロンツという教授と共同で行った研究です。大まかな流れは、
・被験者を2つのグループに分ける
・1つ目には金融に関する講習を受けてもらう
・2つ目にはそれぞれがノスタルジーを感じる写真を見て昔を懐かしんでもらう
・その後3週間の追跡調査で、どのくらい貯金したかを調べる
こんな感じ。結果は…
・金融セミナーを受けたグループはその後の貯金額が22%アップ。
・ノスタルジックグループはなんとその後の貯金額が67%アップ!!
とまぁノスタルジックグループの圧勝だったわけです。3倍ですと…!
2つ目のグループには具体的に4つのステップでノスタルジーを感じてもらったようです。
1.幼い頃の写真や昔使っていた物を見て、ポジティブな感情を呼び起こす
2.その写真や思い出に名前を付ける
3.なぜそれを見てポジティブになれるのかを考える
4.ポジティブな感情の理由を貯金と結びつける
こんな感じ。ちょっと分かりづらいと思うので自分の例を挙げてみますね。
※画像はイメージです。笑
1.トカゲを捕まえて親に自慢する小さい頃の写真。楽しそうな自分が写っている。
2.この写真と思い出を「興奮と喜びの日々」と名付けよう。
3.思い返してみればこの頃は毎日が新しい体験や発見の連続で時間も忘れて駆け回ってたっけなぁ。
4.そうか、僕がお金を必要としているのはあの頃のように新しい挑戦と興奮、感動に満ちた毎日を望んでいるからだ。大人になってから新しい事をするのはお金も時間もそれなりにかかるよな。よし、頑張ろう!
とまぁこんな所です。
この方法でノスタルジーを噛みしめたグループは、特に貯金についての指示があった訳ではないのに金融の講習グループの3倍貯金してたってのが凄まじい点ですよねぇ…!
どうやら目標を設定する際には具体的な数字などを考えた方がよいものの、それを達成すべく日々の行動に落とし込んだ後は感情に訴えかけるようなモチベーション戦略が有効な様です。人間って難しいのねぇ。