健康を訪ねて3,000REP

健康に関する情報や筋トレの実践日記をメインに書いていこうと思います!

ポジティブ思考に効果はあるの?【正しい使い方を解説】

「ポジティブ思考で毎日頑張ろうとしてるんだけど…これって本当に効果あるの?正しいポジティブ思考の使い方って?」

 

今回はこんな疑問に答えていきます。

 

この記事を読むと…

・ポジティブ思考に効果があるのかが分かる

・正しいポジティブ思考の使い方が分かる

 

 

それでは、早速はじめていきましょう!

 

 

間違ったポジティブ思考には様々なデメリットが!

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「毎日楽しく、幸せを感じながら暮らしたい!」

「どんな逆境も笑い飛ばして成功を掴み取りたい!」

こう考えて、ポジティブ思考を取り入れる方は多いのではないでしょうか?確かに、僕らのイメージではポジティブシンキングな人って生産性も高く、人生を謳歌している感じがしますよね。

 

しかし、ここ最近の心理学の研究は、間違ったポジティブ思考は様々なデメリットをもたらす可能性を示唆しています。いくつか例を紹介していきますね。

 

 

ポジティブ思考は短期的に気分を改善するが、長期的にうつ傾向を強める

ポジティブ心理学の第一人者、ガブリエル・エッティンゲン博士の研究を紹介します。

 

67名の学生を対象に、「自分がビジネスマンだとして、クライアントにビジネスの拡張を打診している所をイメージして下さい」と伝え、どのくらいポジティブな気持ちになったかを評価してもらったところ、

・ビジネスが上手くいく空想をした学生は直後の気分が良くなったが、1ヶ月後にうつ傾向が強まっている事が確認された

・普段からポジティブなイメージを持つ学生ほどうつ状態になる確率が高かった

この様な傾向が確認されたようです。どうやら、ポジティブ思考は長い目で見るとメンタル面でのデメリットが出てしまう可能性があるみたい。

 

 

 

ポジティブ思考はやる気を低下させ、目標達成を妨げる

また、ポジティブ思考は目標達成を妨げる!という研究も。

学生を2つのグループに分け、

・最高の週末

・普通の週末

をそれぞれ想像してもらい、1週間後再調査した所、最高の週末を想像した学生ほど設定した目標を達成出来ていない傾向が確認されたらしいです。

 

なんでも、ポジティブな想像をする事で脳がすでに目標を達成したのだ!と錯覚してしまうのが一因として考えられるそう。さらに、ポジティブ思考は精神を落ち着かせる効果があり、やる気を促進するホルモンの分泌が抑えられてしまうのも原因として考えられる、という事。

 

これらをまとめると、ポジティブ思考は、

・長期的にはメンタルを悪化させる

・やる気を削ぎ、目標達成を妨げる

というリスクがあるようです。

 

では、僕らはポジティブ思考をどう使えば良いのか?次の項目で解説します。

 

 

 

ポジティブ思考には短期的なメリットもある

前述した2つの研究で一貫して確認されたのは、「ポジティブ思考は短期的には気分を良くしてメンタルを回復する効果がある」という点。つまり、あまりにも現状が苦し過ぎる際の応急薬として使えるかも知れないという事。

 

ポジティブ思考は差し迫った大きな不安や悩みを一時的に取り去り、自然と事態が改善するまで耐える力を与えてくれるという訳です。

 

自分の力ではどうしようも無い逆境が襲ってきて、まともに受け止めたら潰れてしまう、というような急場を凌ぐ際には使える思考法と言えるでしょう。しかし、これは言い方を変えると現実逃避ということになります。ポジティブ思考は、自分の人生を豊かにして、長期的な幸福を追求する際のベストな思考法では無いのです。

 

「でも、前向きな気持ちになれないと現状を改善する気にすらなれないじゃん!いったいどうすればいいの?」

 

こう思うはずです。ここからは、正しく自分をポジティブな気持ちにする方法を紹介していきます。

 

 

本質的にポジティブになる方法

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ここまで、自分の人生をポジティブにするマインドセットとして、ポジティブ思考は適切でないよ!という話をしてきました。

 

結論から言うと、僕らが本質的にポジティブになる為に必要な事は「思考の統制」ではなく、「行動の統制」です

 

 

 

自分が自然とポジティブになれる行動と環境を増やす

人の思考や感情は、無理やり押さえつけようとすればする程暴走します。「白くまについて絶対に考えないで下さい」と言われた人は、白くまについて考えるように指示された人の2倍考えるという実験もあったり。

 

よって、思考を自分の意志でポジティブにしよう!というのはそもそも無理がある話。それよりも、行動や環境を変える事で自然に発生する前向きな思考や感情を増やす方が合理的です。

 

例えば、

・毎日のタスクの中に自分の好きな事を1つ増やしたり

・自然の中でゆっくりする時間を作ったり

・お気に入りのカフェで読書したり

・運動の習慣を身につけたり

これらの行動を増やしたほうが、明らかにポジティブな気持ちが発生する割合が高まるはず。

 

 

 

思考はツールとして利用して、生産性を上げる

そもそも、ポジティブ思考にもネガティブ思考にも役割があり、どちらが良い悪いという観点自体がナンセンスです。

 

誰もが避けたがるネガティブ思考にも、

・冷静に状況を分析する能力が上がる

・ミスが減る

・交渉で損をしにくくなる

というメリットが。重要なのは、自分の現在の思考をしっかり把握して、最適な行動を選択し続ける事。

 

ポジティブな気分のときは想像力が上がりリスクを恐れない態度が取れる為、新しい事にチャレンジする。逆に、ネガティブな気分のときは自分がやっている事を冷静に見直して、悪い点をリストアップして改善に繋げる。このように自分の状態に合わせて行動をデザインして、生産性を高めていくのがおすすめです。

 

 

 

まとめ

・ポジティブ思考は短期的に気分を良くするが、長期的にはデメリットが多い

・思考は統制するものではなく、上手く利用する事で人生の困難を切り開く事ができる。本当に統制すべきは、自分を高めたり自然なポジティブにつながる行動である。

 

 

注意して欲しいのが、ポジティブな言葉使いや態度を否定している訳では決してありません。自分の自然発生的な思考を無理やりポジティブにねじ曲げる事が良くないという事実をお伝えしたかったのです。

 

最後に、僕が実践している有効であろうポジティブ思考を一つ。悪い事が起きた時に、

・不幸中の幸いを1つでも見つける

・転んでもただでは起きない精神で、ついでに改善できる事を見つける

この2つを常に探すようにしています。落ち込んだ思考自体を否定している訳ではないし、最終的に行動にフォーカス出来るのでおすすめです。今回は以上です。